ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ方式編 - JATE認証とTELEC認証

             (更新:2006年01月13日)     地デジTopへ戻る

認証

  JATE認証とTELEC認証は、いずれも製品のメーカーが機器の技術基準に適合
  していることを証明するものです。国内の大手メーカーから販売されている
  製品で認証が必要な製品は、全て認証を受けていますので、ご自身で受験す
  る必要はありません。
  しかし、製造元が怪しい製品や、海外からの直輸入品、自作や改造した製品
  では、必要に応じて技術基準適合証明を受けなければ違法行為となる場合が
  あるばかりか、他の人の通信に妨害を与えてしまう恐れがあります。

  通信機器や無線機器は、機能を維持したり、他の通信への妨害を考慮して、
  国ごとに異なる法律が定められています。総務省は、なるべく世界共通化を
  目指してはいますが、既存製品やシステムの影響や、システムの普及の違い
  などで、統一することは困難です。とくに、我が国では、人口が過密してお
  り、その上、国民の通信利用も多いため、通信機器や無線機器の方式が外国
  と異なっていたり、同じ方式でも、外国よりも厳しい基準となっています。
  このため、外国では問題が無い製品でも、日本で使用すると、他人に迷惑を
  かけてしまう恐れがあり、可能性としては非常に大きな損害や人命に関わる
  事態を引き起こすことも想定されます。
  これまで、国内の通信や無線の急成長は、国内製品が使われてきましたが、
  近年では、海外製品も輸入されはじめていますので、注意が必要です。
  なお、国内の大手メーカーが販売している海外製品は、国内製品と同等の基
  準で販売されていると思われますので問題ないと思われます。

JATE認証(通信機としての技術基準適合証明) 電話回線に必要

  電話機などの通信機器は、電話線など、何かに接続して使用します。もし、
  電話線に接続する為の方式がメーカーによって異なっていると、同じメーカ
  の電話機や交換機(NTTの設備)にしか接続できなくなる恐れがあります。
  そこで、技術基準を定めて、その技術基準に適合しなければ販売したり電話
  線に接続したりしてはいけないことと決めました。そして、技術基準に適合
  しているかどうかを審査するのがJATE認証です。したがって、電話機の
  ような通信機器には、JATE認証が必要になります。地上デジタル放送の
  チューナーには電話端子が付いていますので、通信機器としてJATE認証
  を受けなければならないのです。
  JATE認証済の製品は約半月遅れで下記で公開されます。

     http://www.jate.or.jp/jp/tanmatsu/ JATE 認証済の電気通信端末機器

TELEC認証(無線機としての工事設計認証) 無線機に必要

  携帯電話は無線機です。無線機を使用するには、その無線機が技術基準を満
  たしている認証を受ける必要があることが「電波法」にて定められており、
  認証を受けずに電波を出力すると違法電波となってしまいます。
  例え、技術基準を満たしていたとしても、総務省が定める登録証明機関で証
  明されなければなりませんので、試作品をテストする場合でも認証が必要に
  なります。(もしくは、技術基準適合証明を受ける必要があります)
  審査機関の名称を財団法人テレコムエンジニアリングセンター(通称TELEC)
  と呼んでおり、国内の電波を管理する総務省がTELECを認証機関に定めてい
  ます。
  なお、「技術基準適合証明」と「工事設計認証」は利用者から見れば同じよ
  うなもののようです。工事設計認証は、大量生産向きに平成11年に登場した
  制度のようです。

            参考文献:(総務省)
無線局機器に関する基準認証制度

  上記の検索で使用している証明記号は以下のとおりです。

     証明記号 方式  事業者(例)
      001XY W-CDMA DoCoMo / vodafone
      001WA PDC DoCoMo / vodafone
      001XZ 3G cdma au (KDDI)
      001ZY cdmaOne au (KDDI)

詳細リンク(外部へ)

JATE 認証済の電気通信端末機器     http://www.jate.or.jp 財団法人 電気通信端末機器審査協会
技術基準適合証明設備一覧       財団法人 テレコムエンジニアリン…

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