当ページでは電気工事や電気工事士の受験に必要なゴロ合わせによる記憶方法を紹介しています。なお、当サイトの情報は自己責任で御利用ください。いかなる不具合や工事不良による損害が発生した場合であっても、当方は責任を負いません。 |
電気工事を行うには「電気工事士」の資格が必要です。第2種電気工事士の資格があれば、一般家庭の屋内の電気工事の多くを行うことが出来るようになります。
電気工事士の資格が無くても、36V以下の電圧の配線工事を行うことが出来ますが、配管工事やアース工事には電気工事士の資格が必要なので注意が必要です。
なお、電話などの通信工事には「電気通信設備工事担任者」という別の資格が必要です。
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家庭内(壁の中)で分電盤からコンセントまでに使用される電線の多くは単線1.6mmや2.0mmです。これらの電線には白、黒、赤といった色がつけられています。分電盤までの引き込み線の場合は、色がマーキングされています。 このうち黒や赤には電圧が印加されており白は接地側や中性相(N相)を示しています。電子工作のDC配線とは色分けが異なるので十分に注意します。
覚え方です。接地線は電圧が印加されていない安全な(意識的に触るのは危険)電線です。例え、白マーキングを見落としたり消えてしまった場合に危険な電線として見誤るので安全方向です。電線の元々の色が黒であることを考えると、それを危険な電線としておいたと考えれば、思い出すことができます。 コンセントへは白の接地側(N相)をコンセントの表面から見て左側になるように配線しています。差し込み穴がやや長めになっている場合もあります。ただし、工事不良などで逆相に配線されている場合もあるので、追加工事を行う場合は、必ず検電ドライバーなどでも確認する必要があります。 |
電線の直径(より線の場合は断面積)によって許容電力が定められています。また、受け口(コンセント)の定格によっても接続する電線が定められています。
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一つの電線管に複数の電線を納める場合は、電線許容電流が小さくなります。覚え方は「サッシ鳴れ六甲山ゴロゴロ」です。六甲山を背景に稲光が「サッシ」と光っているイメージをして覚えてください。
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分電盤の中には、主幹ブレーカーが1つと配線ブレーカーが複数個入っています。家庭内の全ての電源配線は何れかの配線ブレーカーを経由しています。そして、全ての配線ブレーカーが主幹ブレーカーに接続されています。主幹ブレーカーから配線ブレーカーまでの部分を分岐回路と呼んでおり、また、配線ブレーカーを配線用過電流遮断器と呼んでいます。
過電流を保護する遮断器にはヒューズとブレーカーがあります。どちらの働きも過電流を遮断する過電流遮断器ですが、一般にはブレーカーのことを過電流遮断器と呼んでいます。それぞれの溶断特性および動作特性は以下のように定められています。
30〜50Aのブレーカは4分以内
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母家から屋外に配線する場合は、別途、配線ブレーカー(過電流遮断器)を屋内用とは別に設ける必要があります。しかし、屋外配線が8m以下の場合は屋内用と共用出来ます。
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家庭内に電力を引き込む部分です。引込み線の取り付け点の高さは4m以上、交通に支障が無い場合で2.5m以上、道路を横断する場合は5m以上です。覚え方は「タカシの通販、車が値ごろ」です。また、引込口から幹線の開閉器までの距離は8m以内と定められています。母家から小屋への配線が15m以下の場合は小屋の開閉器が省略できます。(300V以下で母家で幹線を分岐して配線遮断器20Aが設置されている電線)
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幹線に使用する電線の許容電流は以下のとおりです。電動機の定格電流の合計が、電熱器の合計以下の場合は、全ての負荷の定格電流以下にします。電動機の方が多い場合は、50A以下か超過により下表の計算で求めます。 やぶ医者を不安にイメージしながら「怖い医科では事故に備えろ。超過したら天に供えろ」と覚えます。
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引込み線は、電力メーターを経由して家庭内の分電盤に配線され、主幹ブレーカーに接続されます。主幹ブレーカーは幹線の過電流遮断器としての役割を担っています。(一般には、過電流保護+漏電+遮断器の役割を担っています。) 電動機が無い場合は幹線許容電流以下の定格のブレーカーを使用します。電動機がある場合は、電動機の起動電流によって過電流を検出して遮断してしまうのを防ぐために、電動機の3倍+その他の電熱器の合計、もしくは、許容電流の2.5倍の小さい方の電流値以下のブレーカーを使用します。 幹線に使用する過電流遮断器の定格電流は下表のとおりです。アツアツのサンドイッチを嬉しそうに食べているイメージです。また、関西の方には「殿堂(電動)入りに参(3)加、通天閣(2.5)」」という記憶方法もお奨めです。
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幹線から電線を分岐する場合は3m以内に開閉器(スイッチ)と過電流遮断器が必要です。しかし、分岐部の電線の長さが3〜8mの場合は幹線の過電流遮断器の35%の電線を使えば、また、8m以上の場合は55%以上の電線を使えば設置可能です。さわやか、やわらかや、サンゴ、リンゴと韻をふんでいるので覚えやすいでしょう。幹線から分岐する分岐点からの電線の許容電流であることを忘れないで下さい。
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各種の電気工事の可能な場所は下表のとおりです。
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電気工事士の試験には実技試験があります。試験問題は事前に公表されますので、電気工事士技能試験工具セット ト(定価15540円)や練習用部材セット(3万円前後)を購入して練習しておく必要があります。工具セットに含まれる電気工事のための特殊な工具は、ホーザンのVA線ストリッパー(定価5250円)とリングスリーブ用圧着ペンチ(定価6300円)です。よほど使い慣れた工具をお持ちの方以外は工具セットを買われた方が良いでしょう。練習用部材も、全ての部材を揃える手間を考えれば、部材セットを買った方が良いでしょう。(丸形電線VVRやEM-EEF電線、10cmの短いPF16やE19電線管、アウトレットボックス、ボックスコネクタ、ランプレセプタクル、露出型コンセント等が入手しにくいと思います) 電気工事士の実技試験の練習例 |
記憶方法のゴロ合わせの大半を提供いただいたmTon様に心より感謝します。 |