周波数間隔の違い

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前のページではチャンネル帯域幅は6MHzと書きました。しかし、アナログ放送では、例えば、8チャンネルの次は10チャンネルと、2チャンネル毎に割り付けられています。(地区によっては、3chと4chは隣接していますが、3chと4chだけ周波数が離れています)
もし、9チャンネルで別の放送を行うと、テレビ側の8チャンネルと10チャンネルに映像が映りこんでくるので、このようにしています。したがって、アナログ放送では、実質6MHzの2倍の12MHz毎にしか使用できませんでした。
デジタル放送では隣接していても受信が出来るため、2倍の周波数資源を有効化を図っています。UHFへの移行の3倍と合わせて6倍の有効化になります。

さらに、地上デジタル放送では、一つのチャンネルで3チャンネル分+ワンセグ1チャンネルの4チャンネルの放送を行うことが出来るようになります。しかし、3チャンネル分の映像を放送すると、従来のアナログテレビ放送の画質(相当)になっていまいます。多くの放送局は、一つのチャンネルでハイビジョン放送1チャンネル+ワンセグ1チャンネルを放送しています。アナログ放送よりも高画質で多機能になっているのにチャンネル帯域幅が変わらないのです。しかも、アナログと同じ画質で放送すれば3+α倍の周波数資源の有効化になります。

このように、地上デジタル放送に移行することで、アナログ放送よりも周波数資源を大幅に削減できることが分かっていただけたと思います。


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