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第2章 真空管アンプの製作
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ユニバーサル基板への実装例
下図はユニバーサル基板への実装例です。基板の左側から順に、Nutube、Sansuiトランス、基板の中央部の上半分に入力回路、下半分に出力回路、基板の右側にDCDCコンバータ、右上に3.3VのLDOタイプ・レギュレータを配置しました。3つある可変抵抗器のうち左上の102(1kΩ)はLED用、他の103(10kΩ)はNutubeの入力バイアス電圧設定用です。
下図は、上図の基板の上下をひっくり返して撮影した配線図です。39VのラインとGNDラインとの間隔は5mm以上となるように配置・配線しました(下図の右上部)。
配線の留意点は、電源とGNDライン、そしてオーディオ信号ラインです。とくに電源とGNDラインは、電流が流れると配線の途中で電位が変化することに留意しながら配線します。慣れていない場合は、上図を参考に配線するのが無難でしょう。
LED GPL/W/A00004/FA/ST
緑色に光る真空管Nutubeも十分に美しいのですが、真空管アンプらしい色も欲しくなります。そこで、Nutubeの裏側に電球色のLEDを配置してみました。
下図のNutubeの中央部で電球色に光っているLEDは、ガラス・パッケージLED GPL/W/A00004/FA/ST(スタンレー電気製)です。
NutubeもLEDもガラス管でできているので、肉眼(両目)で見ると、立体感も合わさり、写真以上に美しく、真空管の趣きを感じました(筆者主観)。下図は斜めから見た様子です。LEDが奥まった位置に配置されていることが分かります。
LED本体は、ユニバーサル基板の写真の、Nutubeとトランスに囲まれた位置に、砲丸側が基板面に来るようにポリイミド・テープで固定しました。通常の向きで基板に実装すると、LEDチップの位置がNutubeの機構部品と重なってしまいます。トランスの上部から吊り下げるような格好で配置しました。
なお、LED用の赤色の電線(写真の左側、中央付近から下部にかけて接続)は可変抵抗器の両端端子に接続し、1kΩの固定(輝度も固定)にしてあります。中央端子と、どちらか一方の片端の端子をショートすれば、抵抗値を下げることが可能になり、より明るい輝度に設定できます。ただし、下げ過ぎるとLEDに過電流が流れ、LEDを壊してしまう場合があります。使用するLEDに合わせて正しく設定してください。
「KORG Nutube と Sansui トランスで作る真空管オーディオ・アンプ (FET版)」への2件の返信
[…] 前回の製作品(リンク)を改造したので、前回と今回の比較を直接行うとは出来ませんが、共通のリファレンス機と比較試聴した結果を以下に記します。 […]
[…] 前回のブログ記事:https://bokunimo.net/blog/information/2150/ […]