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SCO-M5SNRF9160 nRF9160
さくらのモノプラットフォームに対応したSCO-M5SNRF9160は、Nordic製モバイル・データ通信(セルラー)モジュール nRF9160を搭載したM5Stack用の拡張モジュールです。nRF9160は、LTE cat.M1に対応しているほか、GPS(GNSS)も内蔵しています。ここでは、SCO-M5SNRF9160をM5Stackに接続し、位置情報をAmbientに送信するシステム実験について説明します。
さくらのモノプラットフォーム
さくらのモノプラットフォームは、さくらインターネット社が開発したIoTシステム用のサービスです。同社からモバイル通信網とクラウド側に必要な基本機能などが提供されているので、独自のIoTシステムを手軽に構築できる点が特徴です。
プラットフォームのセットアップは、ブラウザ上のGUI操作で行えます。下記のマニュアルを参考に構築し、「Websocketサービスアダプタ」を設定してください。
サービス内容
https://iot.sakura.ad.jp/platform
マニュアル
https://manual.sakura.ad.jp/cloud/manual-iotpf.html
M5Stack用サンプル・プログラム
本稿では、さくらインターネット社が提供しているM5Stack用サンプル・プログラムを参考にシステム実験用プログラムを作成しました。下記の「ex05_gps.ino」をM5Stackに書き込めば、準備完了です。
システム実験用プログラム集 GitHub
https://github.com/bokunimowakaru/m5sakura
(フォーク元=https://github.com/sakura-internet/sipf-std-client_sample_m5stack)
WebSocket確認ツール Message IoT さくらのモノプラットフォーム用
さくらのモノプラットフォームに送信した情報は、WebSocket確認ツール Message IoT(さくらのモノプラットフォーム用) で確認することが出来ます。
下図の画面上部の「WebSocket Token」にトークンを入力すると、画面中央部にM5Stackが送信する情報を表示します。
WebSocket確認ツール Message IoT さくらのモノプラットフォーム用
https://git.bokunimo.com/IchigoJam/message_iot/sipf.html
Ambientへの転送
WebSocketの動作確認が出来たら、Ambientへ転送します。転送用のプログラムは、Python版と、簡易的なBash版を準備しました。
Ambient転送Python版
https://github.com/bokunimowakaru/m5sakura/blob/main/tools/ws_sakuraToAmbient.py
Ambient転送Bashシンプル版
https://github.com/bokunimowakaru/m5sakura/blob/main/tools/ws_sakuraToAmbient.sh
どちらも、ホーム・ゲートウェイなどの下で実験目的で使用することを想定したサンプルです。実運用や、インターネット上のサーバで使用する場合は、十分な検証とセキュリティ対策を行ってください。
詳細な実験方法や、実際の月額料金、さくらインターネット社のマニュアルだけでは分かりにくい部分などについては、別の機会に紹介する予定です。
さくらのセキュアモバイルコネクト
さくらのモノプラットフォームのモバイル通信部には、さくらのセキュアモバイルコネクトが用いられています。
※料金体系が異なるので、例えば接続数10台以上と多い場合は、下記の記事も参考にしてください。詳細な内容や詳細な比較については、こちらも別の機会に紹介する予定です。
by bokunimo.net
「さくらのモノプラットフォームにGPS(GNSS)位置情報を送信してみる」への2件の返信
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