IchigoJamのCN5に接続した有機ELディスプレイOLEDの最後の実験は、
3Dディスプレイです。といった記事を書きたかったのですが、残念ながら時間切れです。
ディスプレイへ3D表示を行う方法にはいくつかありますが、試作しようとしていたのは視差バリア方式です。手持ちのOLEDモジュールの画面にはガラスが貼られているので、発光面から若干の距離があります。そこで、ガラス表面に格子状の視差バリアを貼ることで、3D化が出来ると考えました。
視差バリアは、インクジェットプリンタで作成します。対角0.96インチ、横64ピクセル、アスペクト比1:2から計算すると、149.1ピクセル/インチの解像度で32本の縦状格子を印刷し、OLEDモジュールのガラスカバーに貼り付ければ実現できるはずです。
冒頭の写真は、OLEDモジュールと、実際にインクジェットプリンタで普通紙へ印刷した視差バリアです。
しかし、残念なことに紙の厚みの部分で光が拡散してしまいました。
また、インクジェット用のOHPシートを注文していたのですが、残念ながら、保有するプリンタには対応しておらず、用紙を吸い込んだあとにエラーが発生して吐き出してしまいました。
用紙選択のメニューに「専用OHPシート」の選択が無いプリンタでは使えないそうです。
視差バリアの印刷用PDFは下記からダウンロードすることができます。
下図は製作したコンテンツです。2本の指を立てているように見えますが、実際には1本で、左目で見た指と右目で見た指です。視差バリアの貼り付けが難しいと思っているので、大きな視差が出るように設計しました。
MixJuice経由でダウンロードして、OLEDへ表示するには、以下を実行してください。IchigoJamマイコン内のファイル3へ自動的に保存します。ファイル3などにプログラムを保存している場合は、予め別の媒体にコピーしておいてください。
?"MJ GETS git.bokunimo.com/MJ/pg05/bmp/thr/c.txt
一か月ちかくにわたって、IchigoJamを使ったOLEDモジュールへの表示実験を行ってきましたが、そろそろ別の課題に取り組もうと思っています。
3D表示の再挑戦は夏休み明けになるかもしれません。
夏休みの宿題として、この実験を引き継いでいただける人が居ましたら、ぜひ挑戦ください。
(このまま製作しても成功するかどうか分かりませんし、何か課題が発生し、それを解決しなければならないかもしれません。)
OLED情報のまとめページ
今日は、これまでのOLED用ドライバを整理していました。最後に、がらりと修正したので更新前のものと整合性がとれていない部分残っているかもしれません(細かな不整合であっても、気づかれた場合は、教えていただければ幸いです)。
by ボクにもわかるIchigoJam用マイコンボード