ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ導入編

B-CASカード(ビーキャス)

作成:2005年03月
更新:2013年03月

コンテンツ権利保護専用方式(2013/3/27)

新着:地デジのコンテンツ権利保護専用方式の運用が全国で開始に

 新方式に対応した機器ではコンテンツ保護された地上デジタル放送のフルセグメント(主にハイビジョン)番組をB-CASカードなしで視聴できるようになりました。
 なお、従来の限定受信方式の地デジ対応テレビやレコーダ機器については引き続きB-CASカードの挿入が必要です。

新コンテンツ権利保護専用方式
方式名 (従来の)限定受信方式 コンテンツ保護専用方式
ARIB規格 STD-B25 6.2版 第1部 STD-B25 6.2版 第3部
限定受信 ○限定 −−−
コンテンツ保護 ○保護 ○保護
B-CASカード ○必要 −不要

B-CASカードの挿入

 地上デジタル放送の受信にはB-CASカードの挿入が必要です。チューナーやテレビ、レコーダーに付属の下図のようなB-CASカードを機器に挿入してください。このカードが挿入されていないと地上デジタル放送を受信することが出来ません。奥まで正しく挿入されているかも確認してください。
 また機器によってはスイッチが付いていて装着後にスイッチでロックする必要がある場合があります。
 なお新しいコンテンツ権利保護専用方式に対応した機器についてはB-CASカードが不要です。

B-CASカード表面 B-CASカード裏面

 B-CASカードは株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(以下B-CAS社と略します)が発行している地上デジタル放送やBSデジタル、110度CSデジタル放送を視聴する為に必要なカードです。
 これらのデジタル放送が受信可能なチューナーやテレビに利用許諾契約約款とともに付属しており、台紙を開封した時点で契約を締結したことになります。(必ず、利用許諾契約約款をお読みください)
 B-CAS社は、BSデジタル放送が開始される際にB-CASカードを管理する為にNHKやBSデジタル放送局、チューナ機器メーカなどが出資して、設立された会社です。B-CASカードの役割は主に以下のようなものがあります。

 ・ダビング10やコピーワンスの暗号情報管理
  (コンテンツ保護、限定受信、限定再生)
 ・有料放送(ペイ・パー・ビュー放送)の課金情報管理
 ・NHKのBS受信料支払いメッセージの表示情報管理
 ・双方向データサービスの個人情報の識別情報管理

B-CASカードがない場合

 地デジのコンテンツ権利保護専用方式では、B-CASカードが不要になりました。以下は対応機種以外についての説明です。
 新品なのに付属していなかったと言われる方の多くはテレビやレコーダを電気店に設置してもらった際に、電気店の方に正しくB-CASカードを装着してもらっています。機器の取扱説明書でカードの挿入口の位置を調べて、中を確認してみてください。きっとB-CASカードが見つかるはずです。
 また、電気店の方はテレビやレコーダー、チューナーにB-CASカードを装着する前にユーザーに対してB-CASカードについて説明をして下さい。
 本来はユーザーに利用許諾契約約款を読んでからユーザーの手で開封していただく必要があります。少なくとも、台紙からB-CASカードを取り外す前に、開封すると同意することになることを伝える義務がありますので、徹底いただきたいと思います。
 中古のチューナー等で付属していない場合はB-CAS社から再発行してもらう必要があります。再発行費用は2000円です。発行の対象はB-CASカードがもともと付属していた機種に対してのみ可能です。
 身元を明かすことになるので始めから不正を行うために再発行を申請するような人はいないと思いますが、とくに再発行を受ける場合は、故意でなかったとしても、ちょっとした違反が悪質な不正とみなされる可能性があります。B-CASの契約内容をよく読んで正しく申請してください。
 海外製品などで初めからB-CASカードが付属していない場合はB-CASカードを装着してはいけません。初めからB-CASカードが付属していない製品はB-CAS社による認証が受けられていない製品ですので、B-CASカードを挿入することが禁止されているだけでなく、違法行為となる恐れもあります。
 B-CASカードは著作権保護を行っていますのでB-CAS社が認証していない機種でB-CASカードを使用すると、著作権保護システムの改変とみなされて違法行為になる恐れがあります。国内メーカーから発売されている機器はメーカーがB-CAS社に認証を受けているため問題ありません。また、初めからB-CASカードが付属している機種は海外製品であっても、認証が受けられていますので、問題ないでしょう。なお、B-CASカードが付属している機器の間では、B-CASカードを入れ替えて使用しても問題ありません。(但し、種類の異なるカードを入れることは、利用規約にて禁止されている場合があります。)
 友人等から譲り受けた場合はB-CAS社にカードの名義変更申請をする必要があります。結婚で名前が変わった場合やカード相続の場合は、名義変更では無く、承継・改称の申請を行います。
 友人に譲渡する場合やオークションに出品する場合も注意が必要です。B-CASカードの所有権はB-CAS社にあり、B-CAS社に無断でカードを譲渡したり転売することは出来ません。ただし、譲渡先の相手が明確に特定可能な場合は、B-CAS社へ名義変更の申請を行うことで無断の譲渡では無くなり、譲渡が可能になります。連絡は、新所有者が行うことになっています。
 未登録のカードであってもカードが台紙から開封されていれば、規約上は名義変更で登録することになっています。前所有者が不正な使用方法を行っていた可能性もありますので、トラブルを避けるためにも、名義変更で登録するようにしましょう。
 カードが未開封の状態で当該カードが付属していた機器の付属品としての転売は可能です。ただし、カード単品での転売は、一切、出来ません。

 以上は2005年3月時点での情報です。詳細はB-CAS社のウェブサイトで確認ください。(http://www.b-cas.co.jp/)

B-CASカードのユーザ登録


2011年3月31日にB-CASカードのユーザー登録は廃止されました。


参考:B-CAS社発表

B-CASカードの種類

 B-CASカードには下表のように複数のカードがあります。地上デジタル放送は全てのカードで視聴することが出来ます。通常の機器には赤カードが付属しており、地上デジタル、BSデジタル、CSデジタルの各放送を受信することが出来ます。

B-CASカードの種類
カード色 赤カード 青カード 橙カード 白(青字) 白(赤字) 黄カード
イメージ
役割 3波共用
 (通常)
地上波
  専用
CATV
  専用
機器内蔵
   用
店頭展示
  専用
用途限定
 展示用
地デジ
BS・CS110
CATV
NHK表示
有料放送 ○(有料) ○(有料) ○(デモ)
用途 ←―― 一般向け ―――→ 組込 ←― デモ用 ―→

 青カードは地上デジタル放送専用のカードです。青カードでBSデジタル放送を受信した場合は有料放送などの扱いに不具合が発生する場合があります。また規約上も「地上デジタル放送を受信するためのB-CASカードが同梱されていない機器での使用が禁止」とあります。赤のカードが付属している機器は、地上デジタル放送を受信する機器の範囲内ですので、青のカードを使用することは、明確には禁止されていません。しかし、カードによって約款が異なりますので、禁止されていると解釈することも出来ます。当サイトとしては、赤カードの付属した機器で青カードを使用することは推奨いたしません。(万一、使用して被害を受けられても、当方は責任を負いません。)
 橙色カードはCATVチューナー(セットトップボックス)専用です。地上デジタル放送が受信できないと誤解されがちですが、CATVチューナーに挿入することで地上デジタル放送を受信することが出来ます。(但し、CATV事業者によります)。また、規約上、橙カードをCATV受信機以外で使用することは「明確に」禁止されています。
 青字の白カードは機器に内蔵されていて取り出せないカードです。他にも、NHKの登録表示が出ない店頭展示デモ専用の赤字の白カードや、有料放送の視聴が可能な用途限定カードがあります。これらは、一般には市販されていませんし、特に有料放送が視聴可能な黄色カードは、万が一の盗難や不正使用に備えて、所有者とカード番号が管理されていています。さらに地デジ専用の開発向けの黒カードがあるそうです。

 なお下表はB-CAS社が推奨していない項目を「−」としています。実際は対応機に挿入すれば受信できるものもありますが、規約で仕様が禁止されている場合がありますので、正しいカードを使用してください。

B-CASカードの「おまけ」機能

 2005年11月以降のB-CASカード(3201番台)にWOWOW等の有料放送を各1週間無料視聴が出来る特典があります。B-CASカードを入れた状態で有料放送のチャンネルに合わせるだけで無料視聴が始まってしまいますので、その時点から7日間の期限となります。なお、無料視聴期間は、メッセージが表示される場合があります。



NHK受信料

※架空請求に御注意ください

 地上デジタルのNHK受信のために、新しく契約を変更する必要はありません。またん、NHKへ追加で支払うような料金はありません。架空請求に注意してください。
 NHKとの受信契約には、主に下表のような2種類があります。多くの方は、「地上契約(カラー契約)」もしくは「衛星契約(衛星カラー契約)」で視聴されていると思います。地上デジタルの放送受信は、「地上契約(カラー契約)」に含まれているので、新たに契約を変更したり、受信料がアップすることはありません。また、これまでBS放送の視聴のための「衛星契約(衛星カラー契約)」をしていた方も、引き続き同じ契約で、地上デジタル放送とBSデジタル放送を視聴することができます。

契約別NHKの月額受信料(2007年10月現在※)
契約のタイプ 月額
(円)
地上波
アナログ
地上
デジタル
BS
アナログ
BS
デジタル
地上契約(旧カラー契約) 1395円 × ×
衛星契約(旧衛星カラー契約) 2340円
特別契約 ※難視聴地域のみ 1055円 × ×
      ※2007年10月01日に白黒テレビの普通契約が廃止されました。

 但し、これまで「地上契約(カラー契約)」の方で、地上デジタルの受信機を導入された際にBSアンテナを設置した場合は、「衛星契約」に変更する必要があります。また、マンションで予めBSアンテナが設置されいる場合も、「衛星契約」に変更する必要があります。衛星放送を見る/見ないに関わらず、受信することのできるテレビやチューナが使用できる状態であれば、支払いの義務が生じます。地上デジタル放送に対応した、ほぼ全てのテレビがBSデジタル放送にも対応していますので、衛星放送を視聴したくない方は、「BS受信不可能な状態」にしておく必要があります。例えば、テレビの設置時にBSは繋がないように指示すれば、そのような状態で設置してもらえます。この場合、通常の地上デジタル放送の視聴は差し支えませんが、一部の機能が使えない場合があります。
 また、インターネット検索を行うと「放送受信機廃止届」の利用が散見されますが、このような届出をについては、慎重に判断する必要があります。放送が視聴できる状態にもかかわらず、受信機廃止の届出を行ってしまうと、虚偽と誤解され、大きな不利益を被ることにもなりかねません。安易に「放送受信機廃止届」を出すのではなく、各地のNHK営業サービスに連絡して、正しい手続きを行いましょう。
 なお、契約については当方は一切の責任を負いませんので、NHK受信規約を参照いただき、自己責任で対応ください。

NHK受信規約:
http://www.nhk.or.jp/eigyo/kiyaku/kiyaku_01.html

NHK受信料の割引

 NHK受信料には、いくつかの割引制度がありますので、簡単に紹介しておきます。但し、割引制度が2008年10月より見直される予定で、下記の情報は現時点(見直し前)のものです。詳しくはNHKにお問い合わせ下さい。

口座振替(50円)
訪問集金よりも50円が減額されます。

前払い(地上420円/BS650円)
6ヶ月の前払いで地上契約なら420円、衛星契約なら650円が6ヶ月分の料金から割り引かれます。口座振替と併用することもできます。割引率の高い12か月の前払いもあります。

家族割引(地上445円/BS760円)
学生や単身赴任者用の割引があります。(同一生計である証明が必要です。)

身体障害者(半額免除〜全額免除)
同じ世帯に身体障害者手帳をお持ちの方が居ましたら、受信料の半額または全額が免除される場合があります。(程度や条件によります)

NHK受信料の公平化(参考)

 NHKは我が国のテレビ放送の基盤づくりを手がけています。民放も含めたテレビ放送業界全体に欠かすことの出来ない協会であり、我が国の財産であると考えても良いかと思います。当サイトでは、テレビを所有している国民は必ず受信料を支払うべきで、又、協会は全国民に対して受信料に相当する価値あるテレビ放送を提供してゆくべきと考えています。民放しか見ない人も居るでしょうが、民放は利益なしに運営できません。NHKのような公共放送の存在が無くなってしまえば、テレビ放送の公共性は著しく低下してしまうでしょう。我が国のテレビ放送を支えているのはNHKであり、NHKは国民の受信料に支えられているということを考えれば、NHKを見る見ないに関わらず、受信料を支払う義務に納得できると思います。ただし、衛星契約については、オプション扱いです。したがって、地上波放送が続く限りは、NHK−BSに視聴制限を行ってもNHKの公共性が低下することは無いと考えられます。衛星契約に関わるトラブルも増加しているようなので、衛星契約のあり方を見直す必要があるでしょう。

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