冷凍庫に入れた温度センサを常温に戻す方法

温度センサの値を取り扱うプログラムにおいて、氷点下を下回ったときに、不具合や誤作動が発生してしまったことはありませんか?
 動作確認には手間がかかるし、実際のところ室内限定であれば、マイナス値になることは滅多にないので、氷点下を考慮せずに運用してしまっていることも多いでしょう。
 例えば、動作確認を簡単に行う方法として、急冷剤が販売されており、温度センサに噴射すると-55℃以下まで冷却することが可能です。手軽に使えますが、噴射した周囲の空気も冷却され、結露が発生してしまうので、例えば温湿度センサなどのデバイスを傷めてしまうこともあります。
 そんななか、IoT用クラウドサービスAmbientの運営者である下島さんより、「冷凍庫に入れてマイナス値の動作確認を行った」との情報をいただき、早速試してみました。
 以下のグラフのように、ぐんぐんと温度が下がり、マイナス20℃近くにまで達しました。
 「こういった実験でのグラフによる可視化は、とても便利ですね。」
 などと感じながら、ふと、デバイスを取り出すときの方法を考えていなかったことに気づきます。普通に取り出してしまうと、センサが結露し、(おそらく)湿度が100%近くに達してしまうでしょう。
 下図は15:30くらいに、デバイスを冷凍庫から、取り出したときの様子です。あれっ!? 湿度の上昇が、抑えられていることが分かりますね。また、気圧が、低くくなっていることにも、気づいたでしょうか?
 いったい、どのように取り出したのでしょう。
 ボクの行った方法は、下図のように、冷凍庫から取り出したデバイスをすぐに真空保存用の専用ビニール袋に入れて、中の空気をポンプで吸い出す方法です。気圧を下げることで露点を下げ、結露しにくくしたのです。
温度センサの実験には、台所用品がかかせないですね。
使用したもの:
  • ワイヤレス環境センサ(自作品)
  • 通常の冷蔵庫(冷凍庫を利用)
  • 食品保存用の真空ビニール袋
  • IoT用クラウドサービスAmbient
なお、冷蔵庫の冷媒に引火性のガスが使われている場合があります。冷媒が漏れて庫内に溜まっている状態で電子機器が動作すると、火災など、人命に関わる事故が発生する恐れがあります。また、急冷剤についても、可燃ガスが使われている場合があります。実験を行う場合は、これらのガスへ引火する可能性を十分に認識したうえで、安全に配慮してください。当方は、一切の責任を負いません。
ボクにもわかるESP8266+ESP32
by ボクにもわかる電子工作
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