地上デジタル受信機の累計出荷台数(国内、ワンセグ除く)が3000万台になったことが、JEITAより発表されました。3000万台という数字は、一般的な社会生活をしている殆どの家庭に普及したことを示しています。今後は、(1)2台目以降のデジタルテレビ、(2)デジタルテレビに興味の無い(アナログでも良い)家庭への普及促進、(3)レコーダーの買い替え等が進むことになるでしょう。
さて、ほぼ普及した現段階で3000万台中、およそ半分の1500万台が液晶テレビとなり、プラズマは僅か260万台となりました。放送開始前に予想されていたプラズマテレビの普及は大きく覆されてしまいました。
2台目のデジタルテレビとして32インチ以下の液晶テレビが、ますます好調になることが予想されます。しかし、2台目のテレビが必ずしも小型の液晶テレビだけとは言い切れません。1台目に32インチを買った人は、そろそろ、より大型のテレビを望んでいるのです。これまでプライベートルームに置いてあった14インチのアナログテレビは我慢の限界に達し、リビングに50インチを買って、32インチをプライベートルームにといった、テレビの移動も考えられるのです。
今後も台数ベースでは小型の液晶テレビが多いでしょうが、幅広いサイズが要求されるようになり、大型のプラズマテレビや大型液晶テレビの割合も、増加することになるでしょう。
ボクは2005年6月に大型テレビの難点が重量であることを当ジオログで指摘していたのですが、最近は、まさにこの難点を克服した超薄型液晶や超薄型プラズマテレビが登場してきています。大型テレビの決断への一躍となりそうです。
「資料編-液晶テレビ]
「資料編-プラズマテレビ]