トランジスタ技術2017年3月号の「スピード実習4 Wi-Fiカメラ」で撮影した写真をラズベリーパイへ転送するサンプルを改良し、Yahoo! ジオシティーズへのアップロードに成功しましたので、お知らせいたします。
Wi-Fiカメラ ⇒ 無線LANアクセスポイント ⇒ インターネット ⇒ Yahoo! ジオシティーズ
LAN内のFTP転送には何の問題もなかったのですが、インターネット上のFTPサーバへ接続すると、ログイン時のパスワードが認証できなかったり、PASVモードへの移行が出来なかったり、ESP8266がハングアップしたりといった問題があったので、サンプル・プログラムを修正しました。
目次
スピード実習4 Wi-Fiカメラとは
ESPモジュールから、ラズベリーパイへ撮影した写真を転送するサンプルを製作する実習です。製作方法は雑誌の回路図もしくは、下記の情報を参考にしてください。
パーツセットの紹介:CQ出版社が公開している回路図:
乾電池で動作するWi-Fiカメラ。スピード実習4では、撮影した写真をラズベリーパイへ送信する実験についてトランジスタ技術2017年3月号に紹介していた。今回、写真をYahoo!ジオシティーズのFTPサーバへ転送する実験に成功。修正したサンプル・プログラムを配布する。
修正版のサンプルプログラムを配布します
修正したプログラムは、下記からダウンロードすることが出来ます。
または
FTPに関する設定方法
プログラムの31行目から34行目を修正してください。FTP_DIRにチルダ「~」があると接続できませんので、「””」のように何も書かないか、既存のディレクトリ名を入力してください。他のサンプルと同様に無線LANアクセスポイントなどの設定も必要です。
#define FTP_TO “118.151.255.220” // Yahoo! ジオシティーズのFTPアドレス
#define FTP_USER “yahoo id” // お手持ちのYahoo! IDを設定
#define FTP_PASS “password” // Yahoo のパスワード(※平文で送信されます)
#define FTP_DIR “” // ディレクトリ
その他の方法と比べて
Raspberry Pi Zeroが国内で、Zero Wが海外で発売されました。これに中国などで$10前後で販売されているRaspberry Pi Zero用のカメラモジュールを接続すれば、$15~$20でワイヤレスカメラを製作することも可能です。
課題は消費電力でしょう。Raspberry Pi Zero Wの消費電力は動作時0.5W以上、待機時であっても180mWと大きいのです。Raspberry Pi を、ESP8266モジュールのように単三アルカリ乾電池で長時間駆動させるのは、まだまだ難しいでしょう。
参考文献
対策方法について知りたい方は、GitHubやgitコマンドでftp.inoの差分を確認ください。最終的には、ネットで得られた情報をヒントに調整を行いました。参考にした情報についてもソースftp.inoに記載してあります。
ボクにもわかるIoTモジュールESP8266
筆者によるESP8266サポートページ
by ボクにもわかる電子工作
https://bokunimo.net/
https://bokunimo.net/