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KORG Nutube を使ったシンプル真空管オーディオ・アンプの製作

KORGの真空管Nutube 6P1を使って、スピーカ用アンプをブレッドボードで作成してみました。本稿では設計方法の概要と、実測との相違点について説明します。

スピーカ

アンプの最大出力が0.03W~0.2Wしかないので、なるべく感度が高く、机の上など近くで試聴するスピーカを使用します。筆者は、下記のスピーカを接続してみました。

YAMAHA製スピーカNS-BP200の出力音圧(筆者・換算値)は、約83.9dB/W/mで、0.02W入力時は66.8dB、最大0.2W入力時は76.8dBの音圧が得られます。
一般的な室内で音楽を楽しむには最大85dB(瞬時)くらいが必要ですが、66.8~76.8dB(実効)の音圧そのものは、決して小さな音ではありません。必要な最大音圧(瞬時)と、平均音圧(実効)の差が小さい楽曲であれば、十分な音量が得られます。

YAMAHA製スピーカNS-BP200に接続して試聴するときの様子

DC 40V電源で0.1Wまで出力アップ

下図は電源電圧を40Vまで引き上げることで、0.1Wまで出力アップしたときの様子です。5V出力のACアダプタをDCDCコンバータ(左側のユニバーサル基板)で40Vまで昇圧し、NutubeとFETに供給しました。3.3V側はLDOタイプのXC6216D332PRを使用しました。コンデンサ470uF/25Vの耐圧は50Vのものに変更し(47uF/50Vを2個使用・容量不足)、オーディオ出力部のDCカット用コンデンサは10uF/35Vのままです。

DCDCコンバータで40Vまで昇圧し、NutubeとFETに供給した。ブレッドボードの耐圧は36Vであることや、配線が外れてショートする恐れがあるので、目を離さないように注意して実験を行った

小型電圧計をNutubeの背面に(2022/8/20)

緑色に光るNutubeは特徴的ですが、オレンジ色の光がないと寂しい人も多いでしょう。下図は小型の電圧計(7セグメント表示・赤色)を取り付けたときの様子です。

小型の電圧計(7セグメント表示)を取り付けてみた

構造は下図のようにNutubeの背面に入れただけです。※セロテープは仮止めです(適切な絶縁ではありません)。

24V電源では0.03W出力ですが、40V電源で0.1W出力、50V電源だと0.2W出力まで出力をアップすることが出来ます(試算)。

次ページに続く

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