昨年12月21に発表されたとおり、地上デジタル放送の「コピーワンス」は、2008年6月頃に「ダビング10」に移行される予定です。本日、ARIBより、ダビング10運用規定の改定案(事実上の最終決定の内容)が発行されました。また、Dpaより、一般向けにも改定案のアウトラインが公開されました。
予定通り、「コピー9回+ムーブ1回」とした内容でした。主に、HDDを搭載したレコーダーから、Blu-rayディスク、DVDディスク、i.Linkダビングを行う場合がダビング10の対象となります。また、SDカードに画質を落してダビングを行う場合も対象となり、1回のダビングとしてカウントされます。
EPGにダビング10表示なし
EPGにはダビング10表示が出ないことになりました。つまり、録画してみないとダビング10かどうかが分からないということになりますが、地上デジタルは全てダビング10に移行する見込みですので、大きな支障は無いでしょう。(BSデジタルはダビング10とコピーワンスが混在する可能性があります。)
ワンセグもダビング10対象
当初は、ワンセグのような低画質の放送に対してはダビング10の対象外とする話も出ていたのですが、残念ながらワンセグもダビング10の対象になってしまいました。しかし、運用規定上はコピーフリーかダビング10かを放送局側で選択できますので、本年中のサイマル規制の終了後は、放送局側でコピーフリーに設定することも考えられます。従来からも、ARIBの運用規定上は問題ない規格になっているのですが、放送局が実際の運用で、どのように設定するのかは分かりません。
アナログ出力
同様に、アナログ出力をコピーフリーにする話も通らなかったようです。しかし、HDDに録画した番組のアナログ出力が1回録画可に変更されました。
また、誤解されている方も多いのですが、アナログ出力で規制を受けていたのは、地上デジタル放送をデジタル記録方式のレコーダーにアナログ出力でコピーした場合のみです。VHSテープにアナログで録画した番組は、従来より、無制限にダビングが可能でした。
http://www.dpa.or.jp/images/news/dub10-outline.pdf
(参考)対応予定の現行機種
→ Panasonic /
SHARP /
SONY
「方式編-コピー制御]
「資料編-レコーダ]