Raspberry Pi Zero W の消費電力を測定してみました。
起動後、しばらくした状態 100 mA(無線OFF)
Bluetooth と Wi-Fi をON 125 mA
SSH接続状態 125 mA (変わらず)
SSH+PING動作状態 125~130 mA
ネットワーク連続アクセス中 180 ~270mA
スタンバイ(シャットダウン後) 36.2mA
条件:USB接続機器無し、無線LANアクセスポイントへ接続状態
(ただし、Raspberry Pi本体はアルミ箔で覆った状態・電波はUSBケーブルからのわずかな漏れで通信)
イギリスから輸入したRaspberry Pi Zero W。 本体価格が£8.00 で、送料と手数料が£5.50。EU離脱とは無関係にイギリスの通貨はポンド(£1 ≒ 140円・購入時)なので、1900円ほど支払った。
(追記)
「起動後、しばらくしたときの電流」は無線ONで125mAでした。しかし、何人かの方が80mA程度の測定結果を公表しています。
電圧が低下している可能性が考えられたので、念のため確認してみました。コア電圧については、シールド状態では測定しにくかったので無線OFF時のみ測定しました(無線=内蔵のBluetoothとWi-Fi)。
入力電圧 4.99V(無線 OFF)、4.99V(無線 ON)
DCDC出力 3.32V(無線 OFF)、3.33V(無線 ON)
コア電圧 1.81V(無線 OFF)
DCDC出力 3.32V(無線 OFF)、3.33V(無線 ON)
コア電圧 1.81V(無線 OFF)
問題なさそうです。
by ボクにもわかるRaspberry Pi Zero W
手持ちの各種Raspberry Piの比較表です。Pi Zero Wは、Pi Zeroに比べて、動作時だけでなく、待機時(スタンバイ時)の電流が増えているようです。
Model | 発売時期 | 発売 価格 |
無線 | プロセッサ | DMIPS | RAM | USB ポート数 |
拡張 GPIO |
消費電流 (平均~最大) |
Raspberry Pi 3 Model B |
2016年 2月 | $35 | 〇 | 64bit ARM Cortex-A53 |
11k | 1 GB | 4 ports | 40 Pin | 300mA~2.5A OFF時:80mA |
Raspberry Pi 2 Model B |
2015年 2月 | $35 | × | 32bit ARM Cortex-A7 |
6.8k | 1 GB | 4 ports | 40 Pin | 250mA~1.8A OFF時:70mA |
Raspberry Pi Model B |
2012年 2月 | $35 | × | 32bit ARM 1176 |
875 | 256 MB | 2 ports | 26 Pin | 310mA~0.5A OFF時:110mA |
Raspberry Pi Zero W |
2017年 2月 | $10 | 〇 | 32bit ARM 1176 |
1250 | 512 MB | Micro 1 port |
40 Pin | 130mA~0.3A OFF時:40mA |
Raspberry Pi Zero |
2015年11月 | $5 | × | 32bit ARM 1176 |
1250 | 512 MB | Micro 1 port |
40 Pin | 80mA~0.2A OFF時:20mA |
※ 平均消費電力とOFF時消費電力は実測値 |