ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ方式編 - LAN端子とDLNA

              (公開:2005年07月〜)     地デジTopへ戻る


H8/3069F LANボード

LAN端子

  AV機器でのLAN端子とは、パソコンのLAN端子と同様に有線ネットワーク接続
  の端子です。つまり、LAN端子を使ってローカルネットワーク(LAN)を構築
  したり、インターネットに接続したりするために使用します。
  多くの地上デジタル対応テレビやレコーダには下図の左側のようなLAN端子が
  搭載されています。下図の右側のようなケーブルを使って接続します。

LAN端子

  電話線に使われているモジュラージャックより、一回り大きく、線数も8本
  と異なります。LAN端子で使用されているモジュラージャックの規格名称は
  RJ-45(Registered jack)ですが、以下のような呼び名で呼ばれています。

  呼び名:

   RJ-45モジュラージャック, LAN端子, ネットワーク端子
   Ethernet端子(イーサネット端子)

   IEEE 802.3, IEEE 802.3i, Ethernet(イーサネット)
   10BASE-T(10Mbps), 100BASE-TX(100Mbps), 1000BASE-T(1Gbps)

  用途:

   インターネット:専用Web閲覧(acTVila)、iEPG(電子番組表)等
   ローカル   :DLNA、LAN-DISKといったコンテンツの共有

       ※機器が該当する利用形態の機能を備えている必要があります。

  但し、RJ-45はコネクターの規格名ですので、必ずしもLAN端子を意味しては
  いません。かつては、デジタル加入者回線でも使用されていたこともあり、
  結線も異なるので古い設備などでは留意する必要があります。

接続方法(当サイトでは、詳細な接続方法は説明していません)

  通常のパソコンをLANに接続するのと同様に接続します。壁コンセントに
  電話線(TEL)がありADSLモデムに接続している場合は、HUBを経由して接続し
  ます。但し、ADSLモデムにルーター機能が内蔵されていない場合は、HUBの
  変わりにブロードバンドルーターを経由します。

  例)ADSLの例
  ┏━━━┓ ┏━━━━━┓ ┏━━━┓ ┏━━━━━━┓
  ┃TEL┠→┨ADSLモデム┠→┨   ┠→┨デジタルAV┃→(LANDISK)
  ┗━━━┛ ┗━━━━━┛ ┃HUB┃ ┗━━━━━━┛
        (ルーター内蔵)┃   ┠→ パソコンなど
                ┗━━━┛

  例)LAN端子接続の例
  ┏━━━┓ ┏━━━┓ ┏━━━━━━┓
  ┃LAN┠→┨   ┠→┨デジタルAV┃→(LANDISK)
  ┗━━━┛ ┃HUB┃ ┗━━━━━━┛
        ┃   ┠→ パソコンなど
        ┗━━━┛

  また、壁コンセントにLAN端子がある場合は、直接、もしくは、HUBか
  ルーターで分岐して接続します。なお、具体的な接続方法、設定方法は仕様
  によって異なります。

壁コンセント
電話(TEL)とLAN端子の両方を備えた壁コンセント


acTVila (アクトビラ)

           ┌─┤\
           │ │。| acTVila       リンク:
acTVila
           │ ├- | アクトビラ
           └─┤/        ※イメージ図

  アクトビラはテレビでインターネットを楽しむためのポータルサイトです。
  対応テレビをインターネットに接続するとアクトビラのサイトにアクセスで
  きるようになります。リモコン操作でショッピングや電車の乗り換え検索、
  株価情報、ニュース、天気、簡単なゲーム等といったインターネット情報を
  閲覧することが出来ます。サイトはテレビ用に制作されているので、操作や
  表示がテレビに合わせている点で、通常のインターネットサイトよりも使い
  やすくなっています。さらに、アクトビラ ビデオでは、映像コンテンツが
  配信されています。無料で視聴できる番組もありますが、原則として有料の
  サービスです。

  アクトビラビデオ
  アクトビラビデオは、映画やドラマをインターネットを使って放送している
  サービスで、シャープ、パナソニック、ソニーなどのテレビの上位機種など
  で対応しています。(対応機種の確認が必要です)
  画質はDVD程度の標準画質と地デジ程度のハイビジョン画質ものもがあり、
  ハイビジョン画質のものを「アクトビラビデオフル」と呼んでいます。
  ビデオ・オンデマンド・サービスとも呼ばれており、見たい時に見たい番組
  を選んで、料金を払って再生します。途中で止めた場合も、規定の時間内で
  あれば続きを再生することが出来ますし、メニューを選択すると、すぐに、
  番組の先頭から再生される点が、従来の映像サービスと違う特長です。
  さらに、レンタルのツタヤのサービス「TSUTAYA.TV」は番組をダウンロード
  できるサービスを提供しています。通常のアクトビラやアクトビラフルより
  も高画質な映像を再生することが出来たり、また、ダウンロードした映像を
  Blu-rayディスクにダビングすることが可能なサービスもあります。
  ただし、ダウンロード価格は視聴に比べると高価ですし、ダウンロード対応
  機種が限られています。
  当初の「TSUTAYA TV」はアクトビラ内でサービスを行っていました。現在は
  独立していますので、テレビメーカー各社のポータルページからアクセスで
  きるようになっています。

  アクトビラビデオを楽しむのに必要なブロードバンドの回線速度については、
  「ADSLでの安定性確保」を御覧下さい。

  ※イメージ図はacTVilaをイメージした図で、ロゴマークとは異なります。
   問題がありましたら修正しますので、連絡を御願いいたします。

Yahoo! JAPAN for AQUOS

  AQUOS 以外のテレビでも「テレビ版Yahoo! JAPAN」のサービスが開始されま
  した。                        (
2009年4月6日)
    ____
     \ \ ___  _
      \ \/ /  //
       \  /  //
        | |  //  JAPAN for AQUOS
        | |  ◇
        ̄ ̄ ̄ ̄          ※イメージ図
     http://aquos.yahoo.co.jp/

  Yahoo! JAPANの AQUOS向けサービスです。Yahoo! JAPANは「リモコン操作」
  「ながら見」「フルHD」の3つの特長を重視した「まったく新しいイン
  ターネット」と位置づけており、2008年05月に12種類のサービスを開始し
  て、同年内にYahoo IDを必要とするサービスを開始する予定です

  ※イメージ図はYahoo! JAPAN for AQUOSをイメージした図です。
   問題がありましたら修正しますので、連絡を御願いいたします。

DLNA (Digital Living Network Alliance / UPnP AV)

         / ̄ ̄\    │ │
        /───◯\   │ │         リンク:
DLNA
        | ◯───| ┌─┤ │ ├─┐ ─┐
        \───◯/ │ │ │ │ │┌─┤
         \__/  └─┘ ┴ ┴ ┴└─┘  ※イメージ図

  DLNAとは、AV機器とパソコンやモバイル機器をネットワーク接続する
  為の標準化組織で、これら異分野の機器を相互に接続する為の仕様を取り決
  めています。つまり、DLNA対応機器どおしであれば、映像コンテンツを
  共有することが出来ます。
  DLNA2.0以降より著作権保護技術DRM(digital rights management)が取り入れ
  られ、地上デジタル放送の番組を共有することも可能になりました。

  UPnPとはマイクロソフトなどが規格化したパソコンのネットワーク上で
  プラグアンドプレイ(機器の設定を容易にする機能)を実現するための規格で
  す。ネットワークに機器を追加したときに、自動的に機器を発見して設定を
  行ってくれます。

  このUPnP規格をAV機器に用いたのがDLNAです。パソコンのネット
  ワーク機器の中にDLNA対応機器が発見されるのはこのためです。
  ところが、AV機器でUPnPを扱おうとしても、各社の機器を相互接続す
  るためには、UPnP上で扱うデータ形式を統一させなければなりません。
  つまりDLNAの役割はUPnP規格を使って各社の機器の相互接続を行う
  ためのデータ形式のとりまとめを行うための標準化組織なのです。

DLNA対応機器の種類
Device Class 省略 機器の一例 用途の一例
Digital Media Server DMS レコーダ AVコンテンツ共有サーバ
Digital Media Player DMP テレビ 共有コンテンツを選択再生
Digital Media Renderer DMR スピーカー コンテンツ再生専用
Digital Media Controller DMC アンプ コンテンツ転送(DMS→DMR)
Digital Media Printer DMPr プリンター DMS内の写真を印刷する

DLNAの取り扱いコンテンツ
コンテンツ 方式 用途の一例
写真 JPEG デジカメで撮影した写真
オーディオ MP3 FMラジオなどからの録音
LPCM CDから取り込んだ音楽(高音質)
MPEG4 AAC LC CDから取り込んだ音楽(携帯オーディオ用)
映像 MPEG2 デジタル放送の録画
AVC/H.264 デジタル放送の圧縮録画

  ※イメージ図はDLNAをイメージしたもので、ロゴマークとは異なります。
   問題がありましたら修正しますので、連絡を御願いいたします。

LANDISK(I・O DATA)

  LANDISKとは、I・O DATAが発売しているネットワーク接続が出来るHDDで
  す。東芝製の一部のデジタルテレビでは、デジタル放送をLANDISKに録画した
  り再生したりすることが出来るようになっています。ただし、LANDISKに保存
  したデジタル放送は、録画に使用したテレビでしか再生できないような著作
  権保護システムが搭載されています。したがって、DLNAが著作権保護に対応
  するまでの「繋ぎの技術」と位置づけれています。(2005年時点)
  現在のDLNA(2.0以降)は著作権保護に対応していますので、当時のLANDISKの
  役割は終了しました。最新モデルは(DLNA対応)ネットワークHDDとして販売
  されています。



電話端子

  デジタルチューナーには、安価な機種を除いて、電話のモジュラージャック
  も搭載されています。RJ-11モジュラージャックと呼ばれ、前述のRJ-45とは
  異なる仕様です。

電話用とLAN用のモジュラージャックの違い
用途 規格 結線例 利用例
電話用 RJ-11 6P4C (6ピン4芯)
6P2C (6ピン2芯)
モデムやADSLモデムの回線側(NTT側)に
接続する
LAN用 RJ-45 8P8C (8ピン8芯)
8P4C (8ピン4芯)
チューナーやパソコンをADSLモデム等の
LAN端子側に接続する。

  電話端子の付いたデジタルチューナーには、データ通信モデムが内蔵されて
  いて、公衆電話回線(NTT回線)を経由して視聴情報収集センターに接続できる
  ようになっています。主に、B-CASカードと相互にアクセスを行い、有料番組
  の視聴管理やデータ放送の双方向通信などを行っています。
  モデムは、V.22bis(1200bps/2400bps 600baud 全二重)以上と規定されていま
  す。中には、V.32(9600bps 2400baud 全二重)や、V.32bis(14400bps 同)等が
  搭載されている場合もあります。誤り訂正方式はMNP4以上と規定されており、
  より上位の、MNP5、V.42、V.42bisを使用しても良いことになっています。

主な通信モデムの規格
規格名 通信速度 方式
ITU-T V.22bis 2400bps  600baud DPSK 全二重
ITU-T V.32 9600bps 2400baud QAM 全二重
ITU-T V.32bis 14400bps 2400baud TCM 全二重
ITU-T V.90 56000bps 2400baud 全二重(上り33.6k)



ADSLでの安定性確保

  acTVila(アクトビラ)のようなインターネット映像配信を受信するには安定し
  たブロード回線が必要です。下表のように、標準画質の番組を楽しむには、
  約6Mbps以上、ハイビジョンでは12Mbps以上の回線が必要と言われています。

acTVila(アクトビラ)受信に必要な速度
画質 通信速度 許容損失 ADSL距離
HD(ハイビジョン) 12Mbps以上 約20dB以内 約1.5km以内
SD(標準画質) 6Mbps以上 約35dB以内 約2.5km以内


  実際の配信速度はハイビジョンでも最大のピーク時で8Mbpsです。このため、
  実力的にはADSLのリンク速度が10Mbps程度から映像配信を受けることが出来
  ます。
  もし、残念ながら10Mbpsも確保できない場合はADSLモデムに混入するノイズ
  を低減することで、下り速度が改善できる場合があります。
  まずは、ADSLモデムにアース線を繋ぐことです。アース線によって家庭内の
  電子機器などから発せられるノイズがADSLモデムや電話回線に混入すること
  が緩和できるからです。
  次に、フェライトコアによる対策です。

ADSLモデムのノイズ対策

  ただし、これらの効果はすぐには現れない場合があります。ADSLモデムには、
  実際のモデムの受信性能よりも意図的に性能を落して耐ノイズ性能を向上さ
  せる機能が搭載されているからです。
  改善されない場合は、ADSLのプロバイダに連絡して「モデムへの雑音環境を
  変えたので回線速度を上げるように調整して欲しい」と伝えれば、数日中に
  速度が向上するでしょう。
  ただし、ノイズ対策を外してしまうと、すぐには影響が出なくとも、徐々に
  不安定になったり、突然、回線が切れてしまったり、当初よりも速度が低下
  してしまったりする場合もあるので注意が必要です。

  なお、ADSLモデムとテレビとの間の接続に無線LANを使用したり、HUBを
  何台も経由してしまうと、それらの機器が高速な速度に対応した製品であっ
  ても、映像が正しく受信できなくなることがあります。原因は良く分かりま
  せんが、各経由機器でのパケット優先制御や経由の際に発生する遅延などが
  影響しているのかもしれません。


H8/3069F マイコンLANボード

  秋月電子より発売されているH8/3069FマイコンLANボードにはLAN用のプロト
  コルスタックを含むH8/OS(http://mes.sourceforge.jp/mes2/index-j.html
  みついわ氏 作成)が付属しています。H8/OSよりも新しいバージョンのMES2も
  リリースされています。
  MES2を使用することでマイコンを使ったLAN機器を簡単に開発することがで
  きます。

  まずは、下記を同氏のサイトからダウンロードして、インストールします。
  • MES2.X用ツール     gcc2XrXX.exe
  • コマンドインタープリタ shell.elf
  • 構成定義ファイル    config.sys
   MES2は著作者によるサポートが終了しており、現在は入手できません。

  H8へのソフトの転送は、MES2用ツールに含まれるDisktoolでmotファイルを
  作成してから、Flush writerで書き込みます。書き込む速度はH8側のクロッ
  クが20MHzの時は57600bpsを使用します。(115200bpsは25MHz時に使用可能)

H8/3069F マイコンLANボード
秋月電子 H8/3069F マイコンLANボード

  上図は秋月電子H8/3069Fネット対応マイコンLANボードのキット
  の組み立て例です。完成品やIOボードの付属したキットも市販されていま
  す。下図はIOボードに完成品のマイコンボードを載せた例です。

H8/3069F 新マイコンLANボード
秋月電子 H8/3069F 新マイコンLANボード

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